日韓 けんかはしても対話は止めない

工藤泰志・言論NPO代表
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工藤泰志氏=須藤孝撮影
工藤泰志氏=須藤孝撮影

 私はあえて「民間外交」という言葉を使う。外交は政府が行うものだが、それだけでは限界がある。特に北東アジアでは世論が外交の重要な要素になっている。激しい国民感情の対立で、政府間外交が事実上停止するということが何度も起きてきた。「民間外交」が絶えず必要な地域だと思っている。

 いま、日韓関係は非常に厳しい。しかし、いかに難しくても民間の交流が止まるということはありえない。問題を乗り越える可能性を追求する人が存在しなければならない。政府間の関係が悪くなったからといって、民間が政府に右にならえをして悪くなってはすべての関係がダメになってしまう。

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工藤泰志

言論NPO代表

  1958年生まれ。横浜市立大学大学院経済学修士課程卒。東洋経済新報社で『論争東洋経済』編集長等を歴任。2001年11月、特定非営利活動法人言論NPOを立ち上げ、代表に就任。その後、選挙時のマニフェスト評価や政権の実績評価、東アジアでの民間外交に取り組む他、世界の有識者層と連携した国際秩序の未来や民主主義の修復等、日本や世界が直面する課題に挑む議論を行っている。2012年3月には米国の外交問題評議会(CFR)が設立した世界23カ国のシンクタンク会議「カウンシル・オブ・カウンシルズ(CoC)」に日本から唯一選ばれた。