我が国では、2017年に性犯罪の厳罰化、非親告罪化など110年ぶりとなる性犯罪に関する刑法改正を行った。その改正刑法の付則に施行後3年をめどとする見直しを盛り込んだことを契機に、自民党議員有志の検討組織として、同年12月に「性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟」(注)を発足させた。
ことさら「性犯罪」ではなく「性暴力」という言葉を使ったのは、有罪にならなくとも性暴力は許されないからだ。同議連の通称「ワンツー議連」には、「1 is 2 many!(=性暴力はたとえ1件でも多すぎる!)」という思いを込めている。
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