ワンツー議連「性暴力は1件でも多すぎる!」

赤沢亮正・衆院議員
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赤沢亮正氏=野原大輔撮影
赤沢亮正氏=野原大輔撮影

 我が国では、2017年に性犯罪の厳罰化、非親告罪化など110年ぶりとなる性犯罪に関する刑法改正を行った。その改正刑法の付則に施行後3年をめどとする見直しを盛り込んだことを契機に、自民党議員有志の検討組織として、同年12月に「性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟」(注)を発足させた。

 ことさら「性犯罪」ではなく「性暴力」という言葉を使ったのは、有罪にならなくとも性暴力は許されないからだ。同議連の通称「ワンツー議連」には、「1 is 2 many!(=性暴力はたとえ1件でも多すぎる!)」という思いを込めている。

 実は、それまで私は性暴力の分野に詳しくはなかった。転機となったのは1冊の本との出会いだ。山本潤さんが私にくださった、ご自身の実体験をつづった「13歳、『私』をなくした私 性暴力と生きることのリアル」を読み、大きな衝撃を受けた。

 この本には13歳から20歳まで実の父親から性暴力を受け続けた被害、その時の心境や心身の状況などが描かれている。「性暴力の被害者の心と体はここまで深刻なダメージを受けるのか。もしこのような実態を知りながら、彼らを助けようとしなければ、政治家としても人間としても失格だ」と思い、この問題と真摯(しんし)に向き合う決意をした。

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赤沢亮正

衆院議員

1960年生まれ。運輸省、国土交通省を経て、2005年衆院初当選。副内閣相(防災、国土強靭=きょうじん=化、女性活躍など担当)、国土交通政務官、衆院環境委員長などを歴任。鳥取2区、当選5回。自民党石破派。