令和にふさわしい理念と基本政策で自民に対抗する大きな勢力を

野田佳彦・元首相
野田佳彦氏=根岸基弘撮影
野田佳彦氏=根岸基弘撮影

 参院選に向け、1人区の野党の候補者一本化が進んでいる。しかし、それは戦うスタートラインに立ったことに過ぎない。今後、必要なのは精神面だ。「多弱」を作っているのは「自党の党勢拡大ができればいい」という考えがあるからではないか。

 野党全体で自民党と戦うんだという気持ちで、野党全体が底上げして自民党を脅かし倒していく。野党第1党争いをしてはいけない。敵は強大であり、敵は誰かということだ。

 さらに衆院小選挙区の候補者調整も急いで進めるべきだ。小選挙区の空白を埋め、野党候補を作っていく。衆参同日選への対応だけではない。解散がなくとも、小選挙区の空白がなくなることは、参院選にとっても大きなプラスだからだ。

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元首相

1957年生まれ。千葉県議を経て、93年衆院初当選。民進党幹事長、副財務相、財務相、首相などを歴任。党最高顧問。衆院千葉4区、当選9回。立憲民主党。