抑止力は幻想 誰が沖縄に海兵隊を必要としているのか

屋良朝博・衆院議員
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屋良朝博氏=須藤孝撮影
屋良朝博氏=須藤孝撮影

 日本政府は「米海兵隊が沖縄にいなければならない」となぜ言うのか。なぜ米軍の運用について日本政府が語るのか。米国は誰もそんなことは言っていない。これはフィクションだ。

 海兵隊は米軍のなかでもっとも機動性の高い軍隊だ。誰でも知っていることだ。それなのになぜ「沖縄」という定点にいなければならないと言うのか。

 「抑止力」や「地理的優位性」と言うならば、比較が必要だ。日本の誰が、どこと比較したというのだろうか。防衛白書には「ハワイや米西海岸と比べるとアジアに近い」と書いてある。話にならない。沖縄である理由にはまったくならない。

 こんなおかしな議論が日本でまかりとおるのは、米軍は沖縄におしこんでおけばいいという日本の無責任な政策のためだ。安全保障政策ではない。本土に移転させれば反対運動が起きて日米同盟がぐらつくから、という「同盟管理」の政策だ。

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屋良朝博

衆院議員

1962年生まれ。沖縄タイムス論説委員などを経て、2019年衆院初当選。衆院沖縄3区、当選1回。