
現在の皇位継承資格のルールは、実は、長い日本の歴史のなかでももっとも厳しい条件だ。
そもそも男系男子による継承は側室制度の存在を前提としており、だからこそ男系による皇位継承が可能であった。実際、これまでの天皇のうち半数近くが側室から生まれたとされている。
しかし、社会の変化とともに、側室制度は受け入れられなくなり、その結果、現在では男系男子の要件に「嫡出」という要件が加わっている。
時代とともに必要とされた当然の変化であったと言えるだろうが、しかし本来的には継承を不可能にするような厳しい条件となり、現に今、天皇陛下の次世代の皇位継承資格者は悠仁さまお一人になっている。待ったなしの課題が国民の目の前に突きつけられている。今の制度を変えなければならないということについては異論はないはずだ。
この記事は有料記事です。
残り3008文字(全文3356文字)
投稿にはログインが必要です。
山尾志桜里
前衆院議員
1974年生まれ。検事を経て、2009年衆院初当選。民進党政調会長などを歴任。衆院愛知7区、当選3回。21年衆院選に出馬せず、引退。
注目コンテンツ