オアシスのとんぼ

対韓輸出規制は、なぜ愚策なのか

澤田克己・外信部長
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集合写真の撮影を前に、安倍晋三首相(中央)の前を歩く韓国の文在寅大統領(右)=大阪市中央区で2019年6月28日、代表撮影
集合写真の撮影を前に、安倍晋三首相(中央)の前を歩く韓国の文在寅大統領(右)=大阪市中央区で2019年6月28日、代表撮影

 日本政府が、半導体製造に使われる化学製品の韓国向け輸出手続きを厳格化すると発表しました。徴用工問題で具体的な対応を取らない韓国政府に対する事実上の対抗措置です。菅義偉官房長官は「対抗措置ではない」と強弁していますが、真に受ける人などいません。

 知日派の韓国人大学教授からは「はっきり嫌がらせだと言えばいいのに」という感想を聞きました。それは、今回の措置が「嫌がらせ」レベルにしかならないという嫌みでもあります。日本政府の措置は、長期的にはブーメラン効果で日本企業に痛みを強いる愚策だからです。

 今回の措置には多くの問題点があります。整理してみると▽自由貿易を主張してきた日本の国際的信頼の低下…

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澤田克己

外信部長

1967年生まれ。埼玉県狭山市出身。91年入社。ソウル支局やジュネーブ支局で勤務した後、論説委員を経て2018年から外信部長。著書に『「脱日」する韓国』、『韓国「反日」の真相』、『新版 北朝鮮入門』(共著)など。