ウェストエンドから

ブレグジット強硬派・ジョンソン氏とは何者か

服部正法・欧州総局長
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服部正法・欧州総局長
服部正法・欧州総局長

 欧州連合(EU)からの離脱に揺れる英国では、24日に前外相のボリス・ジョンソン氏がメイ首相に代わって首相に就任した。10月31日のEU離脱期限へ向けた困難なミッションを担うことになるが、ジョンソン氏は毀誉褒貶(きよほうへん)が激しく、政治家としての評価が定まらない人物だ。なぜ多くの保守党員たちはそんな彼に英国の未来を託そうとするのか。

 父親は元欧州議会議員で、自身も名門イートン校からオックスフォード大学に進んだ典型的な上流階級のジョンソン氏だが、エリート然としていないところに大衆人気の源がある。くしゃくしゃの金髪に猫背、時にシャツがズボンからはみ出しているのがご愛敬だ。

 目の部分だけを開けた「ニカブ」姿のイスラム教徒女性を郵便ポストや銀行強盗に例えてひんしゅくを買うなど言動を問題視されることが多く、インテリ層や身内の議員からは嫌われるが、不思議と政治家として「致命傷」には至らない。一方で、犯罪抑止や住宅供給などロンドン市長時代の実績を評価する向きもある。

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服部正法

欧州総局長

1970年生まれ。99年、毎日新聞入社。奈良支局、大阪社会部、大津支局などを経て、2012年4月~16年3月、ヨハネスブルク支局長、アフリカ特派員として49カ国を担当する。19年4月から現職。著書に「ジハード大陸:テロ最前線のアフリカを行く」(白水社)。