ホルムズ海峡航行安全の有志連合~我が国の選択はいかにあるべきか~

高橋孝途・元海将補
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攻撃を受けた国華産業のタンカー=同社提供
攻撃を受けた国華産業のタンカー=同社提供

 最近の中東地域の緊張の高まりとホルムズ海峡周辺海空域のタンカー攻撃や航行妨害事件などを契機に、7月9日、米国のダンフォード統合参謀本部議長は、同海峡とバブルマンデブ海峡の航行自由確保のために有志連合結成の検討を開始したことを明らかにした。

 19日には、その構想説明会を開き、米国は、有志連合について「対イランの軍事連合ではなく、ホルムズ海峡周辺の監視体制を強化して航行の自由を守る目的」と説明したと伝えられている。

 これに対して「日本政府は難しい対応を迫られている」あるいは「苦慮している」などと報じられており、そ…

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高橋孝途

元海将補

1959年生まれ。82年防衛大学校卒(26期)、海上自衛隊入隊。しまゆき艦長、自衛艦隊司令部作戦総括幕僚、海上自衛隊幹部学校運用教育研究部長などを歴任。91年に「ときわ」航海長としてペルシャ湾掃海派遣に参加。2008年から米海軍士官学校政治学部教官も務めた。15年から徳島文理大学総合政策学部教授、16年から国際部長兼任。専門は国際政治学、安全保障論。