性犯罪撲滅へ議論待ったなし

(3)-「暴行脅迫要件」立証に明確な基準求める法曹界

井出庸生・衆院議員
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井出庸生氏=高橋恵子撮影
井出庸生氏=高橋恵子撮影

 前回の寄稿で被害者の立場から見た「暴行・脅迫要件」について述べたが、裁判官や検察官、弁護士、警察官など、刑法に関わる側からすると、性犯罪の立証には、同意の有無、暴行脅迫要件を満たす明確な行為かどうか、被告の故意が立証されなければ、起訴や有罪にすることはできない。捜査機関や裁判官が、どんなに被害者の心情に同意し、事件に対する厳しい処罰感情を抱いたとしても、法律の則を超えた捜査・訴追や判決はあってはならない。

 性犯罪については、起訴率が低いという指摘や、警察が被害届を不受理・門前払いするなど、合理的な説明のないまま事件化を見送っているという指摘がある。捜査機関は、「法律や最高裁判例にのっとって適正な捜査に努めている」と言い、警察にいたっては、「明らかに虚偽であるものや、著しく合理性を欠くもの以外、被害届は即受理している」と国会で繰り返し答弁している。

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井出庸生

衆院議員

1977年生まれ。NHK記者を経て、2010年参院選長野選挙区に出馬し惜敗。12年衆院選初当選。衆院長野3区、当選3回。自民党麻生派