韓流パラダイム

文在寅大統領を助け、問題解決遠ざけた輸出規制

堀山明子・ソウル支局長
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韓国の文在寅大統領(左)を出迎える安倍首相=大阪市住之江区で2019年6月28日午前11時半(代表撮影)
韓国の文在寅大統領(左)を出迎える安倍首相=大阪市住之江区で2019年6月28日午前11時半(代表撮影)

 7月1日に発表された日本による対韓輸出規制の強化措置は、徴用工問題の深刻さを韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に知らしめるために送った「気付け薬」だった。安倍晋三政権周辺では、そうささやかれているらしい。

 劇薬で目覚めて、何が起きたか――。経済危機を乗り越えようと、財界や政界も協調する挙国一致体制が生まれ、文大統領の求心力は高まった。

 対日交渉では、日韓外交の経緯を知る知日派は退き、世界貿易機関(WTO)に持ち込まれた韓国の水産物輸…

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堀山明子

ソウル支局長

1967年生まれ。91年入社。静岡支局、夕刊編集部、政治部などを経て2004年4月からソウル支局特派員。北朝鮮核問題を巡る6カ国協議などを取材した。11年5月からロサンゼルス特派員。18年4月から現職。