他国けなすのは「保守」ではない 多様性認めてこそ保守

武井俊輔・元外務政務官
武井俊輔氏=高橋恵子撮影
武井俊輔氏=高橋恵子撮影

 これから政治の道を歩む中で大切にしようと思っているキーワードに「多様性」がある。「生産性」という言葉が世間をにぎわせ、雑誌の廃刊騒動もあったことは記憶に新しい。

 最近の「保守系」といわれる新聞や雑誌の中づり広告や表紙を見ると、毎月毎月特定の国や新聞の批判が繰り広げられている。

 しかし、このように劣情をあおるがごとく他国や相手をけなすことを志向する政治は私は決して保守と呼ぶに値しないと思う。

 保守とはきわめて多様なものである。そもそも保守とは何か、という問いに対してまさに同じ答えは一つとしてないと思う。それぞれ一人一人が違う答えを持っているものの、自分の国や地域を良くしていきたいという大きな「くくり」を共有することではないだろうか。

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元外務政務官

1975年生まれ。宮崎交通、楽天(楽天トラベル勤務)、宮崎県議を経て、2012年衆院初当選。衆院宮崎1区、当選3回。自民党岸田派。