僕にとっての世界のかたち

にわか離脱派? ジョンソン英首相とライバルの影

小倉孝保・編集編成局次長
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【左】ボリス・ジョンソン英首相=AP【右】デビッド・キャメロン元英首相=望月亮一撮影
【左】ボリス・ジョンソン英首相=AP【右】デビッド・キャメロン元英首相=望月亮一撮影

 宮本武蔵と佐々木小次郎、ナポレオンとウェリントン、田中角栄と福田赳夫。古今東西、ライバルは多いが、ことそれが政治の世界になると国の方針に微妙な影響を及ぼすときがある。僕は今、その例を英国にみるのだ。

 英国の欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)キャンペーンを主導し、7月に新首相に就任したボリス・ジョンソン。彼のライバルがEU残留を主張し敗れた元首相、デビッド・キャメロンである。極めて似通った経歴のわりに、まったく異なるキャラクターを持つ同世代の2人。僕は、キャメロンというライバルなかりせば、ジョンソンがあれほど強硬に欧州離脱に邁進(まいしん)することもなかったと思う。

 2人はともに貴族出身の裕福な家庭に育った。ジョンソンの父方の祖母から家系を8代ほどさかのぼればキャ…

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小倉孝保

編集編成局次長

1964年生まれ。88年入社。カイロ、ニューヨーク両支局長、欧州総局長、外信部長を経て現職。英外国特派員協会賞や小学館ノンフィクション大賞、ミズノスポーツライター最優秀賞の受賞歴がある。