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時代遅れの在日米軍基地

上野央絵・元毎日新聞編集委員
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海上自衛隊の護衛艦「かが」の格納庫で、海上自衛官と在日米軍人を前に訓示するトランプ米大統領。左はメラニア夫人、右は安倍晋三首相夫妻=神奈川県横須賀市の海上自衛隊横須賀基地で2019年5月28日、代表撮影
海上自衛隊の護衛艦「かが」の格納庫で、海上自衛官と在日米軍人を前に訓示するトランプ米大統領。左はメラニア夫人、右は安倍晋三首相夫妻=神奈川県横須賀市の海上自衛隊横須賀基地で2019年5月28日、代表撮影

 トランプ米大統領の「日米安保条約は不公平」発言が話題だ。米国には日本が攻撃された時に日本を防衛する義務があるが、米国が攻撃された時に日本が米国を防衛する義務はないからだという。日本政府は米軍基地を提供する義務があるのでバランスはとれていると反論する。

 私は不公平だと考える。片務的だからではない。日米防衛協力が米国から長年期待されてきた集団的自衛権を行使できるまでに進んでいる一方で、60年以上も前の朝鮮戦争を背景とする「戦力放棄の憲法・米国依存の安保・基地集中の沖縄」の枠組みは手つかずのままだからだ。在日米軍基地の現状は米軍優先の度が過ぎるし、数が多すぎる。

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上野央絵

元毎日新聞編集委員

1967年生まれ。91年毎日新聞社入社。水戸支局、政治部、西部報道部(沖縄担当)を経て水戸支局次長、政治部副部長、佐賀支局長、オピニオングループ編集委員を務めた。東京と地方をつなぐ「関係人口」となるべく、東京と盛岡の2拠点生活に加えてこれまでの赴任先の定点観測を実践中。