「はじめの一歩」船田元

「3分の2」割った今こそ改憲議論を進める

船田元・元経済企画庁長官
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船田元氏=佐々木順一撮影
船田元氏=佐々木順一撮影

 憲法改正は衆参の3分の2以上によって発議されるが、その後の国民投票で過半数を得る必要がある。

 英国の欧州連合(EU)離脱に関する国民投票もイタリアの憲法改正国民投票も、いずれも政権側の考えが勝つと見られていたのに負けた。

 他山の石というべきだろうか。国民投票の怖さをあらためて感じた。まして最近はポピュリズムの動きが強まっている。改正案になんらかのアンチテーゼが突然出てきて、SNSなどを通じて急速に広まり、改正案が否決されてしまうという危険性も十分ある。

 そうしたことを踏まえると「国民投票で過半数をとればいい」という気持ちでいると、どんでん返しをくらう危険性がある。発議だけではなく、国民投票でも3分の2以上が賛成であるという結果が出るような内容と運動を、相当しっかりやっておかなければならない。

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船田元

元経済企画庁長官

1953年生まれ。79年衆院初当選。自民党青年局長、経済企画庁長官、党憲法調査会長などを務めた。92年に経済企画庁長官として入閣した際は39歳で、当時戦後最年少だった。衆院栃木1区、当選12回。憲法問題では与野党を超えて信頼される。