
「私はドメスティックバイオレンス(DV)の被害者ではなくサバイバー(生きのびた者)です」。北京市海淀区の学生街。待ち合わせたカフェの階段を上ってきた女性(28)が明るく自己紹介してくれた。「服薬してから行きます」とメールをもらっていた。抑うつ症状に苦しむDV被害者を想像していただけに意外だったが、気持ちは少し軽くなった。
「特殊なケースと思うでしょうが……」と女性は話し始めた。北京の有名大学を卒業して2016年に結婚した。女性も結婚相手もNGO(非政府組織)のスタッフだった。
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浦松丈二
統合デジタル取材センターデスク
毎日新聞統合デジタル取材センターのデスクです。北京、バンコク、台北などに12年余。趣味は料理。アジア、ライフスタイル、ニューメディアを勉強中です。https://note.com/nakanohitonohens