玉木雄一郎「新しい政治」

自衛権の範囲を縛る「護憲のための改憲」目指す

玉木雄一郎・国民民主党代表
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玉木雄一郎氏=根岸基弘撮影
玉木雄一郎氏=根岸基弘撮影

 安倍晋三首相の改憲論は不誠実だ。「自衛隊を憲法に明記することで自衛隊違憲論に終止符を打つ。自衛隊の権限は変わらない」と主張しているが、いくつも矛盾とごまかしがある。

 自衛隊という組織の名前を憲法に書くか、書かないかというのは本質的な議論ではない。問われてきたことは、自衛権に基づいた自衛隊の武力行使と戦力不保持を定めた9条2項との整合性だ。これを整理しない限り、違憲論争は消えない。

 首相はよく、自衛官のお父さんが子どもに憲法違反なのか、と聞かれたという話をする。しかし、自衛隊を憲法に明記すれば、「お父さんの会社」(自衛隊の組織)は違憲ではなくなるかもしれないが、「お父さんの仕事」(自衛隊の武力行使)についての違憲論は消えない。

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玉木雄一郎

国民民主党代表

1969年生まれ。93年大蔵省入省。2009年衆院初当選。民主党政調副会長、民進党幹事長代理、希望の党代表などを歴任。旧国民民主党の代表を務めた後、立憲民主党などとの合流新党へ参加しない議員で結成した新「国民民主党」の代表に引き続き就任した。早くから旧民主党若手のホープとして知られ、実家は兼業農家で農政通でもある。衆院香川2区、当選4回。