平和の尊さの語り部として

尾辻秀久・元厚生労働相
  • 文字
  • 印刷
尾辻秀久氏=須藤孝撮影
尾辻秀久氏=須藤孝撮影

 戦後74年となる8月を迎えました。戦没者妻の平均年齢も94歳を超え、戦争の怖さを知る世代が減りゆく中、先日、国会議員が戦争を口にしたと聞いた時には愕然(がくぜん)としました。

 私の父(秀一)は海軍軍人でした。私が3歳の時に戦死しました。その時、母のお腹の中にいた妹(義、元鹿児島県議)は、生涯で一度も父親の顔を見たことがありません。父が生きていたら間違いなく違う人生を歩んでいたと思います。

 日本遺族会は、戦争に夫を、父を奪われた同志で結成されました。戦後なにもかもを失った日本で、妻は残さ…

この記事は有料記事です。

残り723文字(全文969文字)

   

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら

尾辻秀久

元厚生労働相

1940年生まれ。鹿児島県議を経て、89年参院初当選。副財務相、厚生労働相、参院予算委員長、自民党参院議員会長、参院副議長などを歴任した。参院鹿児島選挙区、当選6回。自民党竹下派。