参院新人議員に聞く

「異議あり」が届く国会に

木村英子・参院議員
  • 文字
  • 印刷
木村英子氏=手塚耕一郎撮影
木村英子氏=手塚耕一郎撮影

 生後8カ月で歩行器ごと玄関から落下し、頸椎(けいつい)を損傷した。その影響で重度の身体障がい者になったが、親元や施設での生活ではなく地域の中で生きたいと思い、19歳で自立生活を始めた。

 その経験を踏まえ、障がい者が親元や施設から自立し地域で生きる支援活動をしてきた。また、障がい者の厳しい現状を行政に訴え改善を求める活動にも取り組んできた。

 そういった活動を通じて、れいわ新選組の山本太郎代表と知り合った。忘れられないのは、2015年10月にあった太郎さんの後援会総会に出席した時のこと。配られた太郎さんの政策集に障がい者政策が書かれていなかったので、「ぜひ障がい者の政策に取り組んでほしい」と発言すると、太郎さんはその場で約300人の出席者を前に「皆さんにお約束します。これから障がい者政策に力を入れていきます」と堂々と宣言された。すごく誠実な方だなと感動し、交流を深めていった。

 参院選直前の今年6月、太郎さんに「ぜひ当事者の声を国会に届けてほしい」と出馬を打診された。重度障がい者で日常生活を送るのも大変だし、政治家になりたいとも思っていなかったので、2週間くらい悩んだ。

 最終的に出馬を決めたのは、国会議員なら障がい者政策や制度に直接携われると考えたからだ。現在、一軒一軒困っている障がい者の方を回る活動に取り組んでいる。国会議員の仕事も、「障がい者の現状を少しでも良くしていきたい」という目的はこの活動と同じ。心を動かされた政治家である太郎さんについていこうと決めた。

この記事は有料記事です。

残り726文字(全文1366文字)

木村英子

参院議員

1965年生まれ。養護学校卒業後、19歳で東京都国立市で自立生活を始める。障がい者の自立支援活動などに取り組み、「自立ステーションつばさ」(東京都多摩市)の事務局長、全国公的介護保障要求者組合書記長を務める。2019年参院初当選。参院比例代表、当選1回