核禁条約に背を向ける日本 核廃絶に役目果たせ

古賀伸明・前連合会長
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古賀伸明氏=内藤絵美撮影
古賀伸明氏=内藤絵美撮影

 核兵器の拡散が加速されようとし、世界をテロや紛争が脅かす状況のなか、被爆地の広島と長崎は今夏、74回目の暑い「原爆の日」を迎えた。

 今から74年前、広島と長崎に原子爆弾が投下され、一瞬にして街は焼け野原と化し、両地で二十数万人の尊い命が奪われた。しかも現在でも、国内外で多くの被爆者は、後遺症で苦しめられており、その影響は被爆2世、3世にもおよんでいる。しかし、人類はいまだに核兵器の恐怖にさらされ続けている。核兵器が今も存在しているという事実は、世界平和への大きな脅威となっているのだ。

 北朝鮮の核開発、米国のイラン核合意からの離脱、また米露の中距離核戦力(INF)全廃条約も今月2日に…

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古賀伸明

前連合会長

1952年生まれ。松下電器産業(現パナソニック)労組中央執行委員長を経て、2002年電機連合中央執行委員長、05年連合事務局長。09年から15年まで第6代連合会長を務めた。現在は連合総研理事長。