櫻田淳さんのまとめ

日韓「共有すべき利害」政治が明示を 読者の「諦念」「失望」に触れて 白真勲さん寄稿に

櫻田淳・東洋学園大教授
  • 文字
  • 印刷

 白真勲氏の「政治プレミア」原稿に即して、呼び掛けた議論に際しては、筆者の原稿に対するものも含めて、読者各位から実に100件近くのコメントが寄せられた。筆者が扱った論題の中では、最も活発な議論が行われたことになる。読者各位には謝意を表する。

 寄せられたコメントの大勢からは、その程度の差はあれ、韓国との関係に絡む「疲労」「諦念」「失望」が漂っている。それは、「嫌悪」「反発」「侮蔑」といったものとは別種の感情である。日本での対韓感情の悪化を「嫌韓」という言葉で片付けるのは、適切ではない。

 「私もソウルを訪れたり韓流ドラマを見たりしていましたが、今ではそんな気はなくなってしまいました」という<だんな様>さんのコメントは、一時は韓国に好意を寄せた日本の人々の感情を端的に表していよう。また、「3年ほど前までは、歴史的な不幸はあるが、未来志向で仲良くやっていこう、話し合いが何より大切だ、お互いの妥協点を見つけられるよう努力しないといけないと思っていましたが、日本の未来志向と韓国の未来志向…

この記事は有料記事です。

残り621文字(全文1065文字)

櫻田淳

東洋学園大教授

1965年生まれ。専門は国際政治学、安全保障。衆院議員政策担当秘書の経験もある。著書に「国家の役割とは何か」「『常識』としての保守主義」など。フェイスブックでも時事問題についての寸評を発信。