いくら政権与党にいる「保守政治家」であっても、「保守とは」と問われて「排他的な社会を目指す態度」と答える人はいないだろう。おそらく「保守とは伝統や文化を大切にしながらも、多様性や寛容性を認める姿勢」というのが“模範解答”と言えるのではないか。
しかし最近、とくに自民党に籍を置く政治家の中で、沖縄で米軍基地への抗議活動を続ける住民を危険な活動家だと言ったり、性的少数者(LGBTなど)の人たちは「生産性がない」としたり、政治的な軋轢(あつれき)が続く韓国やそこの人びとを嘲笑、侮蔑するような発言をしたりと、狭量で排他主義的な姿勢が目に余るようになってきた。
さらに今の日本政府の決定や方針だけを称揚し、それに異を唱える人やメディアを「反日」と呼ぶ政治家さえいる。
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