観光は「草の根安全保障」 地元が主体で発信

武井俊輔・元外務政務官
武井俊輔氏=高橋恵子撮影
武井俊輔氏=高橋恵子撮影

 政治への歩みを進める前、私は一貫して観光、交通の現場に身を置いてきた。地元の宮崎交通、楽天トラベルに勤務してきたが、特に「温泉バス」などの旅行商品を企画したり、添乗員として同行したりした経験は現在の仕事にも大いに役立っている。

 政府は観光立国に力を入れている。特に菅義偉官房長官の観光への熱意はいまのインバウンド(訪日外国人)の伸長の原動力であろうと思う。

 人口が減少する中、インバウンドを17人誘致すれば日本国民1人分の経済効果となるともいわれ、日本の成長産業としてまだまだ育てるべき分野である。戦略的にビザ緩和を進め、格安航空会社(LCC)やクルーズ船の就航増もあり、2020年の訪日客4000万人という目標は現実味を帯びてきている。

この記事は有料記事です。

残り950文字(全文1270文字)

元外務政務官

1975年生まれ。宮崎交通、楽天(楽天トラベル勤務)、宮崎県議を経て、2012年衆院初当選。衆院宮崎1区、当選3回。自民党岸田派。