
社会保障改革の必要性
2018年の日本人の平均寿命は女性が87.32歳、男性が81.25歳で、ともに過去最高を更新しました。人生100年時代の到来も間近に迫っています。急速な少子高齢化によって、高齢者数がピークを迎える40年ごろを展望すると、社会保障制度の持続可能性の維持が大きな課題となります。実際に、社会保障制度改革は安倍政権の政策の大きな柱の一つとなっており、今秋から本格的な議論が始まります。
日本の社会保障は、「中福祉・低負担」だと言われています。つまり、国際的に見て中程度の福祉を、低い国民負担で実施しています。不足する財源を赤字国債で補いながら社会保障制度を維持しているのが現状です。今後も社会保障制度を維持していくためには、この「中福祉・低負担」をどうやって解消していくかが課題となります。
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佐藤啓
経済産業政務官
1979年生まれ。2003年総務省入省。首相補佐官秘書官や同省選挙課長補佐などを経て16年参院選で初当選。参院奈良選挙区、当選1回。細田派。