あえて言う れいわに感じる「もやもや」

須藤孝・政治プレミア編集部
記者会見で新党結成などについて話す山本太郎氏=国会内で2019年4月10日、川田雅浩撮影
記者会見で新党結成などについて話す山本太郎氏=国会内で2019年4月10日、川田雅浩撮影

 れいわ新選組から24時間介助が必要な障がい者である舩後(ふなご)靖彦、木村英子の2氏が国会議員になった。川崎バス闘争(注)から40年以上かかってやっとその波が国会に到達した。

 壁を打ち崩す2人の闘いに快哉(かいさい)を叫んでいる人は多いだろう。

「当事者」とは

 そのうえで気になることがある。

 れいわの山本太郎代表は舩後氏や木村氏が24時間介助が必要な障がい者というだけで候補にしたのではないだろう。しかし、そのことを党の主張、あるいは性格をアピールする一助にしたことも確かだ。

 これは障がい者福祉の世界では当事者性や利用主義などの言葉でよく知られている、難しく複雑な課題だ。

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政治プレミア編集部

1967年生まれ。91年入社。福岡総局などを経て2003年から政治部。18年から現職。