3分でわかる政治の基礎知識

「就職氷河期世代」とは

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大学生が殺到した合同企業説明会。午前10時の開場前には約1000人の学生が並んだ。就職氷河期まっただ中の2001年2月14日=大阪市中央区で、佐藤賢二郎撮影
大学生が殺到した合同企業説明会。午前10時の開場前には約1000人の学生が並んだ。就職氷河期まっただ中の2001年2月14日=大阪市中央区で、佐藤賢二郎撮影

 1993~2004年に学校卒業期を迎えた世代を指します。高卒者の場合は1975~85年ごろに生まれた人、大卒者の場合は70~80年ごろに生まれた人になります。

 バブル崩壊後に企業が採用を手控えたため正社員になれず、その後も非正規で働き続けている人が多い世代とされています。「ロスジェネ世代」とも重なります。

 政治プレミアでは99年に短大を卒業した就職氷河期世代の塩村文夏参院議員の寄稿<後からわかった「就職氷河期」のつらさ 非正規問題は深刻だ>も掲載しました。

「人生再設計」?

 今年4月の経済財政諮問会議ではこの世代を「人生再設計第一世代」と名付ける民間議員の提案があり、言い換えが批判を浴びました。

 それではなぜ今、この問題が浮上したのでしょうか。就職氷河期世代のもっとも年齢の高い層はこれから50代に入っていきます。

 そして非正規雇用が多いということは、貯蓄が低く年金加入率も低い可能性があることを意味します。(田原総一朗氏の指摘<真の年金危機は「非正規・若年層」だ>)。

老後に懸念

 つまり何かあった時のバックアップ体制が弱いのです。そしてこれらの人たちが高齢化し、さまざまな困難に直面した場合、生活が危機に陥りやすいとみられています。

 政府は「第一世代」という言葉に象徴されるように一部の問題ととらえているようですが、本質的には特定の世代の問題ではなく、雇用の問題です。要するに非正規雇用が問題なのです。そうした意味では日本経済全体の問題でもあります。

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