米下院がトランプ大統領に対する弾劾訴追の手続きを正式に開始した。2020年大統領選で対立候補となる可能性のある民主党のバイデン前副大統領と次男についてウクライナ政府に捜査を依頼し、自らの選挙戦を有利にしようとした疑いがもたれている。ただ、トランプ氏はまったく悪びれたそぶりは見せず、自分は「魔女狩り」の被害者だと猛反発している。公表されたウクライナ大統領との電話協議の議事録を読むとトランプ氏の強気の背景が浮かび上がる。
「ウクライナ疑惑」と呼ばれるようになったトランプ氏とウクライナ政府との不可解な関係の焦点となったのは7月25日のトランプ氏とゼレンスキー大統領との電話協議だ。ゼレンスキー氏は5月に就任。就任と7月のウクライナ議会選挙での勝利の祝意を伝えるためというのが表向きの趣旨だった。
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