ダムのためには、家から人を引きずり出す「犠牲」が必要か

初鹿明博・衆院議員
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初鹿明博氏=須藤孝撮影
初鹿明博氏=須藤孝撮影

 「公共事業チェック議員の会」の事務局長として長崎県と同県佐世保市が建設を進める石木ダム(同県川棚町)の問題に取り組んでいる。予定地の13世帯が行政代執行による立ち退きを迫られている。国土交通省によると現に今、人が住んでいる住居を含む土地を強制収用すれば、ダム工事では日本で初めてになるという。

 そして、長崎県選出の北村誠吾地方創生担当相は石木ダムについて「みんなが困らないように生活していくには、誰かが犠牲、誰かが協力するという積極的なボランティア精神で世の中は成り立っている」と発言した。

 ダムを造るためには、家から人を引きずり出すような犠牲が必要なのか。民主国家としてありえることなのか。

必要性がない石木ダム

 石木ダムは利水(上水道用水)と治水(洪水対策)の両面を持つ多目的ダムだ。利水については佐世保市の需要予測が出ているが、実績は下がっているのに予測値は伸びることになっている。全く説得力が…

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初鹿明博

衆院議員

1969年生まれ。衆院議員秘書、東京都議を経て、2009年衆院初当選。比例東京、当選3回。立憲民主党。