受験生を無視した英語民間試験の導入は中止すべきだ

初鹿明博・衆院議員
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初鹿明博氏=須藤孝撮影
初鹿明博氏=須藤孝撮影

 英語の会話能力を伸ばすことが大切だということには誰も異論はない。しかし、大学入試センターではその試験ができないから民間試験を活用するという。

 そもそも民間試験は受けた人の能力を測ることが目的で、相互の比較を前提としていない。対照表を用いて判断するというが、内容が異なる試験同士の比較などできるはずがない。若者の人生を左右する大学入試が公平公正とはかけ離れたものになってしまう。

 東京は交通機関も発達しているし受験場所もたくさんあるからいい。しかし地方はどうなのか。特に離島や中山間地域では前日から宿泊しなければ受験できないような場合も出てくる。経済的負担に大きな差が出てくる。

 民間試験は高校3年生の時に2回受けることになっているが、早い段階から何度も試験を受けたほうが高い点数がとれるようになるのは当然だ。するとたくさんお金をかけて何回も受験できる豊かな家庭の子が有利になるのは目に見えている。

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初鹿明博

衆院議員

1969年生まれ。衆院議員秘書、東京都議を経て、2009年衆院初当選。比例東京、当選3回。立憲民主党。