非常中国

中国版「表現の不自由」 北京・宋荘画家村を歩く

浦松丈二・統合デジタル取材センターデスク
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第11回宋荘文化芸術祭の会場の一つ、宋荘美術館2階の展示=北京・宋荘画家村で、浦松丈二撮影
第11回宋荘文化芸術祭の会場の一つ、宋荘美術館2階の展示=北京・宋荘画家村で、浦松丈二撮影

 「北京の宋荘画家村でも離村を真剣に考えるアーティストが増えている」

 中国の芸術家たちが置かれた深刻な状況が文化人との円卓で話題になった。「表現の自由」への当局の締め付けが異常なレベルになっているというのだ。

 宋荘画家村とは、近年の絵画ブームで財をなした画家たちの巨大なアトリエや画廊、近代的な美術館が建ち並ぶ豊かな村だ。1万人近くの芸術家が暮らすという楽園で何が起きているのか。住民の話が聞きたいと考えたが、取材に応じてくれる人がなかなか見つからない。全国からファンが訪れるという第11回宋荘文化芸術祭(5~13日)に合わせて村を訪れてみた。

 北京市中心部から高速道路で40分。宋荘画家村に到着し、知人から紹介された画家に電話した。ところが、表現の自由の取材だと告げると「残念だが、取材には応じられない」と断られてしまった。外国メディアの批判を恐れる当局から、取材に応じないようクギを刺されているのだろう。

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浦松丈二

統合デジタル取材センターデスク

毎日新聞統合デジタル取材センターのデスクです。北京、バンコク、台北などに12年余。趣味は料理。アジア、ライフスタイル、ニューメディアを勉強中です。https://note.com/nakanohitonohens