麗しの島から

香港デモ 銃撃の瞬間とらえた学生メディア

福岡静哉・台北特派員
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少年の左胸を至近距離から銃撃する機動隊員=「城市放送局」の映像を撮影
少年の左胸を至近距離から銃撃する機動隊員=「城市放送局」の映像を撮影

 中国建国70年を迎えた1日、デモが続く香港では各地で警察と若者らの衝突が起きた。警察はこの日だけで実弾を6発、発砲。このうち左胸を撃たれた少年(18)が一時、重体に陥った。この銃撃の場面を唯一、カメラに収めたのは大学生のメディアだった。香港だけでなく、世界中に転電された映像を撮影した「学生記者」に話を聞いた。

 1日午後4時10分ごろ、香港郊外荃湾(せんわん)地区。武装した機動隊と若者らの間で激しい衝突が起きていた。「ズーン」。機動隊員が実弾を放った。少年がその場であおむけに倒れ込み、左胸付近から血が流れた。

 香港城市大の学内メディア「城市放送局」に所属する林卓賢さん(21)=経営学部3年=は、現場で取材していた。恐怖で体がすくみながら、夢中で一部始終をカメラに収めた。「銃声の瞬間、何の弾か分からなかった。でも、少年の胸から血が流れているのに気づき、(実弾だと)確信した」

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福岡静哉

台北特派員

1978年和歌山県生まれ。2001年入社。久留米支局、鹿児島支局、政治部などを経て2017年4月、台北に赴任した。香港、マカオのニュースもカバーする。