アフリカノート

ノーベル平和賞 紛争終結でも単独受賞なのはなぜ

小泉大士・ヨハネスブルク特派員
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戦争状態の終結を祝って開かれたコンサートで、エリトリアのイサイアス・アフェウェルキ大統領(左端)と手を取り合うエチオピアのアビー・アハメド首相=2018年7月15日、AP
戦争状態の終結を祝って開かれたコンサートで、エリトリアのイサイアス・アフェウェルキ大統領(左端)と手を取り合うエチオピアのアビー・アハメド首相=2018年7月15日、AP

 100回目の節目となったノーベル平和賞は、隣国との国境を巡る紛争終結に尽力したエチオピアのアビー・アハメド首相(43)に贈られることが決まった。過去の受賞を振り返ると、1994年に当時のパレスチナのアラファト議長が、イスラエルのラビン首相、ペレス外相とともに受賞したように、対立していた双方に授与されたケースが想起される。だが、今年の平和賞では、歴史的な合意に署名したもう一方の当事者であるエリトリアのイサイアス大統領が、共同受賞者に名を連ねることはなかった。

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小泉大士

ヨハネスブルク特派員

インドネシアの邦字紙で7年間勤めた後、2006年入社。さいたま支局、社会部を経て、2016年4月から現職。