開き直って3倍で概算要求
桜の見ごろが終わりつつある4月の半ばに毎年新宿御苑で盛大なお花見が開催される。首相主催の桜を見る会だ。
私は今年の5月24日の内閣委員会でこの桜を見る会の予算の不透明さについて取り上げた。報道で予算が3倍に膨らんでいると報じられていたことがきっかけだ。
質問するにあたり予算額と支出額を確認してこんなことがあるのかと驚いた。記録が保存されていた2014年度から19年度まで予算として計上されている額は同額の1766万円であったが、実際の支出額は14年度から予算額を大幅にオーバーしている約3000万円。そして、毎年支出額は増加していき、18年度は約5200万円と予算額の3倍に膨らみ、このことが報じられたというわけだ。
この質疑で私は実際にかかっている費用を少なく見せるために予算額を毎年同じ少ない額で計上するのはおかしい、実際の支出に見合う額を予算額として計上すべきだと求めた。この質疑を受けてかどうかは分からないが、来年度予算の内閣府の概算要求資料によると桜を見る会の予算額はこれまでの1766万円から約5700万円と3倍増で計上された。
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