
即位の礼は、天皇陛下が国内外に即位を宣言される「即位礼正殿の儀」、皇后さまとパレードする「祝賀御列(おんれつ)の儀」、お祝いの宴席「饗宴(きょうえん)の儀」があります。
今回は10月22日に行われ、今年に限って休日(国民の祝日扱い)となります。
このうちパレードは台風19号の被災地に配慮して延期され、11月10日に行われます。
「高御座」から即位を宣言
もっとも重要な儀式は「即位礼正殿の儀」です。190以上の国・地域、国際機関の要人が招かれています。陛下が「高御座(たかみくら)」に上って即位を宣言するおことばを述べられます。
天皇の代替わりは現憲法下では2度目になり、前回の平成の代替わりのやり方を基本的に踏襲しています。
ただ、平成の代替わりでは即位の礼が行われたのは昭和天皇が逝去した1989年1月から1年間の喪が明けた後の90年11月12日で、即位から1年10カ月がたっていました。今回は5月1日の即位から約半年後に行われることになります。
憲法にどう触れるか
上皇さまとなった前の陛下が即位した際の89年1月9日に行われた「即位後朝見の儀」でのおことばには「皆さんとともに日本国憲法を守り」というくだりがありました。
日本国憲法下の象徴天皇である以上、当然のことではありますが、当時は陛下が「憲法を守り」と発言したことは新鮮な驚きを持って受け止められました。
90年11月にあった即位礼正殿の儀では「日本国憲法を遵守し、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓い」と述べられました。
今回、天皇陛下が即位礼正殿の儀でのおことばで憲法についてどのような表現で触れられるかに注目してもよいかもしれません。(政治プレミア編集部)
皆さんはどう感じますか?コメントをお寄せください
投稿フォームはこちら