
前回の寄稿で紹介した自民党の「明るい社会保障改革研究会」の提言の中では、「予防・健康づくり」を年金・医療・介護・子育てに続く社会保障の第5分野に位置付けるべきだとしています。
長い人生を生き抜くには、健康が一番の資産であり、また安心の基盤となります。しかし、これまで健康は自分自身が管理するものとされていて、医療・介護は必要になってから登場する。こうした社会では、長生きできても幸せではないかもしれません。健康な段階から医療が関わり、疾患が表れる前の段階から対策していくことが重要で、報告書では国民一人一人の健康を社会全体で守っていく「百年健幸」の国づくりが必要だと提言しています。
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佐藤啓
経済産業政務官
1979年生まれ。2003年総務省入省。首相補佐官秘書官や同省選挙課長補佐などを経て16年参院選で初当選。参院奈良選挙区、当選1回。細田派。