
今月発生した台風19号の残した爪痕は大きく深い。7県71河川で堤防が決壊し、大きな被害が報道された。お亡くなりになられた方々へのお悔やみと、被災された方たちに心からお見舞い申し上げる。一日も早い復旧・復興をお祈りしたい。
根っこは地球温暖化
昨年の西日本豪雨、先月の台風15号など、異常気象が続いている。「これまでにない」「想定外」の偶然と片付けることはできず、地球温暖化が海水温度を上昇させ水蒸気が増える現象が、大きな原因であることは間違いないのではないか。温暖化が続く限り、これらの頻度は高まる。
もちろん、自然災害に対応するための防災・減災に向けてのインフラの再構築や事前からの私たち一人一人の行動は、極めて重要である。しかし、根っこにある地球温暖化そのものを止めないと、これからも同様の自然災害が起こる可能性が極めて大きい。そのことを改めて考える機会にしたい。
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古賀伸明
前連合会長
1952年生まれ。松下電器産業(現パナソニック)労組中央執行委員長を経て、2002年電機連合中央執行委員長、05年連合事務局長。09年から15年まで第6代連合会長を務めた。現在は連合総研理事長。