
ここ数年、想定外の台風が日本を襲っている。来年再来年と、事態はどんどんひどくなるのではないか。全面的に対応できる省庁を作らねばならないと私も思う。石破さんが言う「防災省」構想に基本的には大賛成だ。
それにしても、なぜ年々こうした自然災害が起き、同時に被害が大きくなっているのか。一つには二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス排出による地球温暖化と切り離せない。現在、世界では、安価な石炭火力発電で、どんどんCO2が排出されている。新たな技術を開発することはもちろんだが、既存の技術を普及させるために先進国が途上国に金を出すべきだと思う。
もう一つ、少子高齢化によりダメージを受けているのが地方。災害に強い、持続可能性のある国土をつくるためには、地方の足腰を強くすることが求められている。石破さんの指摘通り、地方創生の内実が問われる。
自然災害に立ち向かうには環境政策と地方の強化、二つの対応が不可欠だ。読者の皆さんには、防災省設置の賛否と合わせ、災害に強い日本を作るためにどうしたらいいか、ご意見をお待ちしています。
投稿にはログインが必要です。
田原総一朗
ジャーナリスト
1934年生まれ。司会を務める「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)は放送32年目。近著に「平成の重大事件 日本はどこで失敗したのか」(猪瀬直樹氏と共著)。公式サイトhttp://www.taharasoichiro.com/、ツイッター @namatahara
皆さんはどう感じますか?コメントをお寄せください
投稿フォームはこちら