
私が消費税の税率引き下げに言及したのは、なにもれいわ新選組が税率5%を掲げているからではない。国民民主党の経済政策の基本は、家計の可処分所得を増やして消費を軸とした経済の好循環を作ることだ。
消費を伸ばすために
これからの日本経済は輸出に頼ることはできなくなる。内需がますます重要になり、なかでもGDP(国内総生産)の6割を占める消費がカギになる。
アベノミクスは大企業を中心として好循環を回そうとしたが、スタート地点を家計に変える。家計が充実して消費する力が伸びれば、好循環が回りはじめる。そのなかで消費を冷やすような税制は控えたほうがよい。
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玉木雄一郎
国民民主党代表
1969年生まれ。93年大蔵省入省。2009年衆院初当選。民主党政調副会長、民進党幹事長代理、希望の党代表などを歴任。旧国民民主党の代表を務めた後、立憲民主党などとの合流新党へ参加しない議員で結成した新「国民民主党」の代表に引き続き就任した。早くから旧民主党若手のホープとして知られ、実家は兼業農家で農政通でもある。衆院香川2区、当選4回。