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「桜を見る会」沈静化ねらう政権 年末年始で「忘れてほしい」?

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「桜を見る会」で招待客たちと記念撮影する安倍晋三首相夫妻(中央)=東京都新宿区の新宿御苑で2019年4月13日、喜屋武真之介撮影
「桜を見る会」で招待客たちと記念撮影する安倍晋三首相夫妻(中央)=東京都新宿区の新宿御苑で2019年4月13日、喜屋武真之介撮影

 現在開かれている臨時国会については政府・与党は会期を延長せず、予定通り9日に閉会する方針です。一方、野党は40日間の延長を求めています。

野党の会期延長要求は異例

 国会は政府提出法案がどれだけ成立するかが焦点です。野党にとっては政府提出法案を成立させないことが得点になります。

 会期を延長すれば法案が成立しやすくなるので、通常は野党は延長には反対する立場をとります。一方で政府・与党が会期を延長することは珍しくありません。最近の臨時国会では2016年9月26日開会の臨時国会が当初予定の66日間から17日間、延長されました。

 今回のように野党が延長を求めるのは異例のことです。

年末年始で忘れてもらいたい?

 理由はいうまでもなく、桜を見る会をめぐる攻防です。

 国会が閉会してしまえば、野党は安倍晋三首相や閣僚に対して質疑をし、追及する機会を失います。関係者を参考人などで国会に呼ぶこともできなくなります。

 「閉会中審査」といって国会閉会中にも委員会審議を行うことはできますが、政府・与党はなかなか応じません。

 「桜を見る会」をめぐっては政府・与党はかつてない苦境にあり、防戦一方です。野党が国会を延長したい理由のそのまま裏返しで、政権は一刻も早く国会を閉じたいのです。

 そして年末年始を越せば、年が変わって「世間の雰囲気も変わる」ことを期待しているのです。

 臨時国会の閉会から、来年1月の通常国会開会までの時間が空けば「国民が忘れてくれないか」と思っているのです。

 もちろん「忘れてほしい」のは政権の願望であって、そうなるかどうかは、また別の問題です。(政治プレミア編集部)

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