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野党の「武器」質問主意書 「桜を見る会」を追及

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会期延長を申し入れるため、衆院議長室に向かう立憲民主党の安住淳国対委員長(中央右)ら=国会内で2019年12月9日午前8時59分、小川昌宏撮影
会期延長を申し入れるため、衆院議長室に向かう立憲民主党の安住淳国対委員長(中央右)ら=国会内で2019年12月9日午前8時59分、小川昌宏撮影

 「桜を見る会」を巡る問題でも野党議員の提出した「質問主意書」が話題になりました。どういうものなのでしょうか。

国会で質問できるとは限らない

 野党が政権を追及する最大の舞台は国会です。首相が出席する衆参両院の予算委員会の審議などはテレビ中継もされ、数々の名場面を生んできました。

 しかし、誰もが表舞台に立てるわけではありません。当選回数の若い議員にはなかなかチャンスが回ってきません。少数会派や無所属の議員も質問に立つ機会は少なくなります。

 そこで文書で政府に質問することができる質問主意書が活用されます。国会議員であれば誰でも出せる質問主意書は野党や少数会派の強い味方なのです。

鈴木宗男氏が「発見」

 かつては年間100~200本程度でしたが、2006年ごろから急増し、1000本前後になっています。2005年衆院選で新党大地代表として衆院議員に復帰した鈴木宗男氏(現参院議員)が多くの質問主意書を提出しました。外務省をめぐる問題などでたびたび効果的な回答を引き出したため、他の野党議員も威力に気がつき、活用するようになったのです。

官僚に負担も

 質問主意書への答弁書(回答)は閣議決定される政府の正式な見解です。過去の答弁との整合性などをチェックする必要があります。

 また質問主意書には必ず答えなければなりません。このため、回答を作成する官僚に負担をかけているという指摘もあります。

首相公邸に幽霊?

 なかには首をかしげるような質問もあります。13年には「首相公邸には幽霊が出るとのうわさがあるが事実か?」という質問主意書が提出され、回答が閣議決定されました。

 「幽霊」の質問も含め、質問主意書とその回答は衆院、参院のホームページで公開されています。(政治プレミア編集部)

 ※12月20日追記

 掲載時には

 そこで文書で政府に質問することができる質問主意書が活用されます。国会議員であれば誰でもいつでも出せる質問主意書は野党や少数会派の強い味方なのです。少数会派ではなくとも、国会の閉会中も出せる利点があります。「桜を見る会」の問題でも、質問主意書を活用すれば国会閉会後も野党が政府に見解を求めることができます

 としていました。しかし質問主意書が出せるのは国会開会中のみでした。訂正します。

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