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世論調査のマジック 「内訳」にひそむ秘密 危ない無党派層

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家族に見送られながらソマリア沖に向かう護衛艦「あさぎり」=舞鶴市の海上自衛隊北吸岸壁で2019年3月16日、行方一男撮影
家族に見送られながらソマリア沖に向かう護衛艦「あさぎり」=舞鶴市の海上自衛隊北吸岸壁で2019年3月16日、行方一男撮影

 桜を見る会を巡って、各社の世論調査で内閣支持率が低下しています。「上がった」「下がった」のその先をどう読むかを解説します。

内訳でわかることがある

 世論調査で政府の特定の政策について賛否を問うことはよくあります。政府の政策ですから、一般的には内閣支持層では賛成が多く、内閣不支持層では反対が多くなると予想されます。

 しかし、これはあくまで一般的な話です。政策によっては内閣支持層でも反対が比較的多くなることがあります。この場合は同じ「反対○割」でも深刻さはより増します。内閣を支持している層の反対は不支持層の反対よりも政権にとっては痛いことだからです。

政党支持層の動きを見る

 これは政党支持率を巡っても言えます。12月14、15両日に共同通信社が実施した全国電話世論調査では、海上自衛隊の中東派遣の賛否について賛成が33.7%、反対が51.5%でした。

 反対が多いわけですが、ここでも大切なのは内訳です。自民党支持層は「賛成50.4%、反対37.1%」で賛成が多いのですが、公明党支持層は「賛成23.1%、反対51.0%」と反対が多くなっています。自民党支持層と公明党支持層で賛否の割合が逆転しています。

 自衛隊の海外派遣について公明党支持層に反対が多いことは以前からの傾向です。政権も十分承知していることですが、やはりこうした結果がでると、同じ政策を進めるにも丁寧な取り運びをしなければならない、と感じるものです。

無党派層の動向が「危ない」

 無党派層の動きもカギです。特定の政党を支持しない無党派層は、現在では調査によっては自民党支持層に迫ることもある一大勢力です。どの政党の、あるいは誰の政策であるかに比較的左右されにくい無党派層は世論の動きを敏感に示す一つの指標です。

 立憲民主党の支持層で内閣支持率が低かったとしてもそれは当然のことでしょう。しかし無党派層で内閣支持率が下がりはじめると、政権にとってはその数字以上に「危険信号」になります。(政治プレミア編集部)

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