3分でわかる政治の基礎知識

首脳が電話で「会談」?どちらから「かけた」かもポイント

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首脳会談するイランのロウハニ大統領(左)と安倍晋三首相=首相官邸で2019年12月20日、川田雅浩撮影
首脳会談するイランのロウハニ大統領(左)と安倍晋三首相=首相官邸で2019年12月20日、川田雅浩撮影

 多忙な首脳同士は、たびたび電話で意見を交換します。安倍晋三首相とトランプ米大統領も12月21日夜に電話で協議しました。

対外的なメッセージのことも

 電話協議の目的はさまざまです。就任のお祝いなど儀礼的なものもあれば、突発的な事態に対応するために行う場合もあります。

 2017年9月3日昼(午後0時31分ごろ)に北朝鮮が6回目の核実験を実施した際には、安倍首相は午後11時ごろにトランプ氏と、午後11時半ごろにはロシアのプーチン大統領と電話で協議しました。

 今後の対応を確認する意味はもちろんありますが、地域の安全保障を不安定にするような事態が起きた時は、国際社会に向かって関係国が緊密に連絡をとりあっていることを素早く示すこと自体にも意味があります。国内に対しても首相が万全の対応をとっていることを見せて、不安を抑える意味もあります。

 実際に会う会談にくらべて比較的自由に時間を設定できる電話協議はタイミングが重要だともいえます。

直接聞きたい

 安倍首相とトランプ氏は、関係が良好なこともあり、たびたび電話での協議を行っています。21日夜は約1時間15分に及び、北朝鮮や中東情勢などについて意見交換しました。

 電話はトランプ氏からの申し出で行われました。どちらから「かけた」のかも重要です。どちらにより大事な用件があったのかが推測できるからです。

 安倍首相はイランのロウハニ大統領と20日に会談したばかりでした。トランプ氏はイランと良好な関係を築いている日本にロウハニ師がどのような態度を示したか、詳しく知りたかったのではないかとみられます。日米双方に担当者がいても、直接聞くことは大切なのです。

会談?

 なお毎日新聞では首脳が電話で意見交換した場合は「電話で協議した」などの表現を使います。「電話会談」という表現を使う報道機関もありますが、毎日新聞は「実際に会ってはいない」という理由で「電話会談」という表現は使っていません。(政治プレミア編集部)

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