保育士資格取って寄り添う保育現場の日常 必要なのは労働環境の改善

古賀篤・元総務政務官兼内閣政務官
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古賀篤氏=高橋恵子撮影
古賀篤氏=高橋恵子撮影

 初当選以来、ライフワークとして保育政策に取り組んでいる。政治は、投票率の高い高齢者の意見を反映しがちだが、有権者ではない子供たちのことを考えるのも政治の重要な役割だからだ。

 保育関係の会合に呼んでいただくことも多くなり、私の子供も保育園に通っていることから、保育士の先生たちとお話しする機会は多い。しかし、話をすればするほど「自分は現場のことが分かっていないんじゃないか」「もっと勉強しなくては」と思い至るようになった。

46歳で保育士試験に挑戦

 そこで2018年、保育士の資格試験に挑戦することにした。7月に受験を申し込み、猛勉強の日々が始まった。1次試験の筆記は飛行機での移動中や帰宅後に勉強してクリアした。

 次に2次の実技試験。3種目のうち二つ選べるので、読み聞かせとピアノを選んだ。読み聞かせは、物語を暗記して3分以内にお話しするもので、仕事柄、しゃべることは多少自信がある。

 問題はピアノ。課題の2曲を歌いながら弾くのだが、小学1年生前後にエレクトーンを習っていた程度で鍵盤に向き合うのは約40年ぶり。子供の小さい電子ピアノを借り、夜中に会合で酔っ払って帰宅してもヘッドホンをつけて練習した。

 試験当日。周りの受験者は女性ばかりの中、緊張して部屋に入り、そのまま椅子に座ってピアノを弾き始めた。しまった! ピアノのキーが高く、歌と合っていない。審査員も若干首を傾げながら聴いている。前に弾いた女性が高いキーの所に椅子を置いていたのだ。弾き直しは減点となると思い、頭が真っ白になりつつも弾き続けた。

 「もう1曲ある。落ち着け」。2曲目は椅子を直してほぼ完璧に演奏できた。

 そして2019年…

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古賀篤

元総務政務官兼内閣政務官

1972年生まれ。97年大蔵省入省。経済産業省や内閣府などへの出向を経て2012年衆院初当選。当選3回、福岡3区。自民党岸田派。