子年に聞く

安倍外交の資産を新しい国家像づくりにいかせ

薗浦健太郎・衆院議員
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薗浦健太郎氏=高橋恵子撮影
薗浦健太郎氏=高橋恵子撮影

 2019年は即位の礼や主要20カ国・地域(G20)首脳会議、ラグビー・ワールドカップもあり、海外の要人が日本を訪れる機会が多く、外交的には非常に活発な1年だった。一方、米中貿易摩擦や米国とイランの対立などもあり、20年代は難しい時代になりそうだということも見えてきた。

米国の対中政策の転換

 米大統領選の行方は分からないが、どんな結果であっても米国の対中強硬政策の流れは変わらないだろう。

 よくトランプ大統領が中国に対する寛容政策を転換したと言われるが、それは間違いだ。オバマ大統領時代に航行の自由作戦が始まったことから分かるように、すでにオバマ政権の2期目の折り返しくらいから米国の発想は変わっている。

 そして今米国議会に行くと、共和党、民主党問わず、中国に対して非常に厳しい雰囲気がある。ここ4~5年で日本人が思っている以上に、米社会の中国観はガラッと変わってきているのだ。

 とはいえ、世界1位と2位の経済大国の対立は日本に少なからぬ影響を与えるので、なんとか落ち着いてほしい。最後はトランプ大統領と習近平国家主席のトップ同士の決断になるが、今世界の中でこの2人に物を言えるのは、安倍晋三首相しかないだろう。

弱腰外交を強みに変える

 イラン・イラク戦争の際、首相の父・安倍晋太郎外相(当時)は現地に飛び、停戦を呼びかけたが、そのDNAが首相を駆り立てるのではないか。対立を緩和させ、状況を落…

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薗浦健太郎

衆院議員

1972年生まれ。読売新聞記者、衆院議員秘書などを経て2005年衆院初当選。外務政務官、副外相、首相補佐官、自民党総裁外交特別補佐などを歴任。自民党副幹事長。衆院千葉5区、当選4回。自民党麻生派。