子年に聞く

「桜」逃げ回る安倍首相を国会で追いつめる

山下芳生・共産党副委員長
  • 文字
  • 印刷
山下芳生氏=根岸基弘撮影
山下芳生氏=根岸基弘撮影

 映画「男はつらいよ」の寅さんが誰かと別れる時、「幸せになれよ」と相手にかける言葉が好きだ。常に周りの幸せを願うすてきな生き方が垣間見える。政治の目的も、どれだけ多くの人々を幸せにするかだ。2020年は、政治の本来の目的に向かってまい進する年にしたい。

 そのためには、安倍政治、自民党政治を終わらせる必要がある。桜を見る会に象徴されるように、自分とお友達の幸せを最優先にするのが、彼らの政治だからだ。

 自民党政治が長く続く中、努力しても幸せになれない人が増えている。今や4割が非正規雇用だ。十数年前になるが、日雇い派遣労働者の20代の男性から「僕は好きな人ができても、付き合ってくださいといえない。僕と付き合っても幸せになれないから」と言われた。若者をこういう気持ちにさせる政治に未来はない。日雇い派遣は既に禁止されたが、いまもさまざまな形態の非正規雇用が増え続けている。

 さらに格差の拡大に拍車をかけているのが、消費税の連続した増税だ。消費税は、所得の低い人ほど負担がより重くのしかかる、究極の弱いものいじめの税金だ。そして、人間に最大の不幸をもたらすのが戦争。安倍晋三首相は戦争の反省のうえに作られた憲法9条を壊そうとしている。こんな政治は一刻も早く終わらせる必要がある。

 終わらせる力はどこにあるか。市民と野党の共闘だ。昨年は、共闘に力があることを実感した1年だった。民間英語試験の導入では、当…

この記事は有料記事です。

残り774文字(全文1374文字)

山下芳生

共産党副委員長

1960年生まれ。95年参院選で初当選。共産党参院国対委員長、党書記局長などを歴任し、2016年から現職。参院比例代表、当選4回。