3分でわかる政治の基礎知識

野党の「かすがい」? 非正規を支援 連合の険しい道行き

  • 文字
  • 印刷
「連合」の統一大会であいさつする山岸章会長=東京都新宿区の厚生年金会館で1989年11月21日、加古信志撮影
「連合」の統一大会であいさつする山岸章会長=東京都新宿区の厚生年金会館で1989年11月21日、加古信志撮影

 連合は日本最大の労働組合の中央組織です。旧民主党の最大の支持団体でもあり、2009年の政権交代を後押ししました。

支持政党打ち出せず

 旧民進党の分裂では、傘下の組合が立憲民主党支持と国民民主党支持に分かれ、支持政党を打ち出せない状況になりました。両党の合流は連合にとっても切実な問題です。

 神津里季生会長は1月6日の年頭記者会見で「お互いの立場を尊重して丁寧に進めてほしい」と期待を示しました。

総評系と同盟系

 立憲と国民民主の違いは、連合内の総評(日本労働組合総評議会)系と、同盟(全日本労働総同盟)系の違いを反映している部分があります。基本的に総評は旧社会党支持、同盟は旧民社党支持でした。

 連合結成は1989年ですから30年以上が経過していますが、いまだに「総評系か同盟系か」の区別は存在します。

 必ずしも一致しませんが、おおまかには総評系は立憲支持が多く、同盟系は国民民主支持が多いと言えます。たとえば、原発を巡るエネルギー政策で違いがあると指摘されるのは、それぞれの支持労組で立場に違いがあるためです。

 神津会長は1月4日付のブログで、エネルギー政策で違いが指摘されていることについて「結果としてお互いの間の小さな違いを目立たせてきた感があるが、政権与党との大きな違いを示すことこそが求められている」と強調しました。

課題は非正規への取り組み

 連合にとって現在もっとも大きな課題の一つは非正規労働者の問題です。「労組は正社員のための組織」というイメージから抜け出すために、対策に力を入れています。

 非正規の人が、いわゆる「ブラック企業」による不当な解雇や悪質な労働環境で困った時に駆け込める場所として、連合がどれだけ認知されているかが問われています。(政治プレミア編集部)

結成30年を迎える連合の定期大会=東京都新宿区で2019年10月10日、矢澤秀範撮影
結成30年を迎える連合の定期大会=東京都新宿区で2019年10月10日、矢澤秀範撮影

政治プレミアトップページはこちら