残念ながら「政治は数」 野党は違いを言い過ぎるな

藤井裕久・元財務相
  • 文字
  • 印刷
藤井裕久氏=玉城達郎撮影
藤井裕久氏=玉城達郎撮影

政治は数

 そもそも野党が分裂したこと自体が間違いでした。野党議員はすぐに自分は○○とは違う、と言いたがりますが、それはおかしいと思います。残念ながら政治は数です。

 与党の自民党が相当に幅広くいろいろな人が集まって一つになっているのに、野党がお互いの違いを言い立てていては戦いになりません。野党は少し純化主義がすぎました。インテリには聞こえがいいかもしれませんが、政治では無理です。純化路線は数が少なくなるのです。それは自己満足です。その間違いがようやくわかったのではないでしょうか。

 れいわ新選組が伸びたのは、与野党双方の既存政党に対する不満が有権者にあって、その結果だと思います。しかし、どのように評価できるかはまだよくわかりません。

 ただどうでしょうか。新選組は徳川幕府のサポーターだったのです。ですから、もうちょっと違う名前のほうが良かったのではないでしょうか。

野党には限界がある

 与党も野党も経験した私の実感ですが、野党は実態を明らかにすることはできますが、政権を潰すことはできません。政権を潰すのは選挙しかありません。有権者が選挙で判断するための材料を提供するのが野党とマスコミの大…

この記事は有料記事です。

残り655文字(全文1151文字)

藤井裕久

元財務相

1932年生まれ。大蔵省を経て77年参院初当選。90年衆院初当選。細川内閣と羽田内閣で蔵相、鳩山内閣で財務相を務めた。参院当選2回、衆院当選7回。2012年に政界を引退した。