子年に聞く

安倍独裁政権に対抗し、命を守る政治へ

阿部知子・衆院議員
  • 文字
  • 印刷
阿部知子氏=高橋恵子撮影
阿部知子氏=高橋恵子撮影

 安倍政権の一番の問題は、憲法が定める三権分立を踏みにじっていることだ。2019年は、桜を見る会の問題をはじめ、統治機構の三権分立が決定的に崩壊していることが明らかになった。

野中広務元官房長官が残した警鐘

 14年に参院の国の統治機構に関する調査会に参考人として出席した野中広務元官房長官は、その時点で安倍首相の独裁が進むことに警鐘を鳴らしていた。自民党の中枢にいた野中さんが、官僚の人事権が内閣官房に一極集中し、行政が肥大化する一方で立法府が形骸化することを懸念していたのだ。

 第2次安倍政権発足から7年たって露呈したのは、「森友・加計学園」問題や桜を見る会のように、恣意(しい)的な人事とお友達優遇。行政の私物化ここに極まれり、という状況だ。

 「いつまで野党はこの問題の追及をしてるのか」と言われるが、この国の統治機構・三権分立を正しく戻さなければならない。

国会の議論はどこへ

 象徴的なのは、自衛隊の中東派遣が国会閉会中に閣議決定で決まったことだ。これまではテロ対策特別措置法にしろ、イラク復興支援特別措置法にしろ、特措法という形で法案にし、賛否はあれども国会に諮って審議した。その過程で国民も知ることができたが、今回は審議もさせない。15年成立の安全保障関連法による措置だが、特徴的な構造だと思う。

 国会に来て19年、ここまで行政が肥大化して1人の人間の意のままに事が運ばれていくのを見たことがな…

この記事は有料記事です。

残り887文字(全文1487文字)

阿部知子

衆院議員

1948年生まれ。2000年衆院初当選。超党派議連「原発ゼロの会」事務局長、「立憲フォーラム」副代表。小児科医。衆院神奈川12区、当選7回。立憲民主党。