江川紹子さんのまとめ

稲田朋美さんへの「驚き」にみる「保守と改革」 固執でも美化でもなく

江川紹子・ジャーナリスト
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江川紹子さん
江川紹子さん

 配偶者と離婚・死別したひとり親には税負担を軽くする「寡婦(夫)控除」の対象を、未婚の親にも拡大させた税制改正についての稲田朋美さんの論考を読んで、「大変失礼ながらびっくりしました」という私の感想には、実に多くの方から、賛同の意が寄せられました。

 「私も寄稿を拝見したとき、稲田さんってこんなふうに考える方だったのか、とびっくりしました。これからの活動に注目して行きたいと思いました」(らぱんさん)。「本当に驚きました(中略)固定観念を捨て、さまざまな議員さんの発言に耳を澄まそうと思います」(浅井真紀子さん)。「私も、この記事で稲田さんを見直しました(中略)子育てする一人の母親の立場になって、頑張ってくれたことに、保守内に希望を見ました」(闘う学校司書母さん)。「今回の記事で、稲田さんは実は自分の言葉で考えられる人であることを大変感動をもって受け止めました。稲田さんの今後を大いに注目していきたいと思います」(huchyさん)

 一方で、今回の発言や行動には賛意を示すものの、これで稲田さんを評価するのはまだ早い、という慎重派も。

 「結婚観や家族観の多様性を認めることを稲田氏が本当に認識しているのなら、自民党の憲法改正案にある『家族は助け合わなくてはならない』や、『個人として尊重される』が『人間として尊重される』に改正されることにも反対の立場に立つことになると思うので、そこを見極めるまでは、判断保留です」(西原真衣さん)。「個人の人権は国家の利益とどこかでぶつかるだろう。例えば軍事費と個人の支援はどちらの予算の優先度が高いかなど。また過去日本政府が行ってきた個人への人権侵害など。そこで稲田氏がどちらの側を取るのかによって、また評価は変わってくるかもしれない。LGBTや片親家庭の支援に対する姿勢は素直に応援したい」(nonnnoさん)。「基本的に安倍ガールズの代表格だと思ってます。要は…

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江川紹子

ジャーナリスト

1958年生まれ。神奈川新聞記者を経てフリー。95年、オウム報道で菊池寛賞。著書に「オウム事件はなぜ起きたか」「名張毒ブドウ酒殺人事件」「『歴史認識』とは何か――対立の構図を超えて」(大沼保昭氏と共著)など。ツイッター@amneris84