玉木雄一郎「新しい政治」

「結婚の障害」はできるだけ取り除く 選択的夫婦別姓

玉木雄一郎・国民民主党代表
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衆院本会議で代表質問をする国民民主党の玉木雄一郎代表=国会内で2020年1月22日午後3時15分、川田雅浩撮影
衆院本会議で代表質問をする国民民主党の玉木雄一郎代表=国会内で2020年1月22日午後3時15分、川田雅浩撮影

 これからは価値観を変える政策が必要だ。2019年の出生数は86万人だった。衝撃的な数字だ。私が生まれた1969年、ちょうど50年前の出生数は189万人だ。半世紀で100万人以上減った。

 子ども、女性、環境という分野に政策の軸を大胆に移していかなければならない。

「僕の結婚には政権交代が必要」

 知人の29歳の男性から「付き合っている人と結婚したいが、相手の女性が姓が変わることが嫌だと言っている。選択的夫婦別姓はいつ実現できるんですか。早くやってください」と言われた。

 私が「公明党や他の野党なども主張しているが、自民党が硬い」と答えたところ、彼は「やっぱり僕の結婚には政権交代が必要ですね」と、そういう話だった。

 結婚したいけれどもできないという問題がある。少子化問題にも関わる話なので、どんな障害でも可能な限り取り除きたいという思いで国会の代表質問で取り上げた。

夫婦同姓は伝統なのか

 「選択的夫婦別姓は日本の伝統的な家族の形を壊す」という反対論がある。しかし、何が伝統なのかを冷静に考えるべきだ。

 明治9(1876)年に、妻は実家の氏を用いるという「夫婦別氏(べつうじ)」を国民すべてに適用するという太政官指令を政府が出している。現在の夫婦同氏制が制度的に確立したのは明治31(1898)年の旧民法の成立によってだ。伝統といっても、たかだか120年ほどのことだ。

 「家族が壊れる」などといっても、同姓であっても別姓であっても壊れる家族は壊れるし、壊れない家族は壊れない。同じ姓を名乗るだけで家族が強固になると言えるのか。

結婚したいという願いを否定したヤジ

 我々は別姓を義務付けろと主張しているわけ…

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玉木雄一郎

国民民主党代表

1969年生まれ。93年大蔵省入省。2009年衆院初当選。民主党政調副会長、民進党幹事長代理、希望の党代表などを歴任。衆院香川2区、当選4回。早くから民主党若手のホープとして知られた。実家は兼業農家で農政通でもある。